喜びの連鎖をこの地球上につくりたい

私たちの理念

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    地域に根差した国際協力のために、一人でも多くの方に途上国の現状を知ってもらい、それを身近に感じ小さいことからでも行動してもらう事が大切です。そのために「隣の人と手をつなぐのも、途上国の人と手をつなぐのも同じ」と言う視点をもちながら活動していきます。

     

     

     かつて、青年海外協力隊として派遣され3年半、任期延長を願う千人の嘆願書に答えられず「必ず帰る」の一言を残し帰国した自分。しかし、その想いだけでは食べていけない厳しい現実。幾度となく諦めかけた自分の背中を大きく押してくれたのが、地元の小学校の生徒さん。アルミ缶を集め「夢を実現させてください」と手渡してくれた資金。そこには私の話に心を動かしてくれた子供たちの純粋な願いが込められていた。

     もう自分一人の夢ではない、前を向いた自分に、毎日放送の「地球感動配達人 走れ!ポストマン」から出演依頼。そして知らされた元生徒タイジュール(土地無し農民だった彼)が、学んだ技術で大勢の農民を助け、修理屋を開き、若者も育て自活したお金で土地を買い、そこには作物が豊かに実り家族と共に倖せに暮らしていた。そしてさらに目に見えない力もとどいていた事を、その後送られてきた手紙から知りました。そこには溢れんばかりの感謝の気持ちと供に一日たりとも忘れることなく、私の倖せと、必ずまた逢える事を信じ祈り続けていてくれた事が書かれていました。20年以上経って知らされた愛弟子の想い、胸が熱くなりました。

     

     

     時を越え、国を越え、繋がっている人の心  このままでは終われない。

     

     

     自分に出来る事から始めようと動き出した私に、再び長野朝日放送の「おぉ!信州人」から出演依頼。念願だったタイジュールとの再会を果たし、交わした約束。

     

     

    供に力を合わせこの村に給食の食べられる学校をつくろう

     

     

     協力隊から帰国後、すでに25年という歳月が過ぎていましたが、その間に沢山の方々と出逢い、今の活動へと繋げてくれました。

     お昼をおにぎりにしておかず代を寄付してくれた幼稚園の子供たち、アルミ缶を集め資金作りをしてくれた小学生、生徒会活動で取り組んで文房具を贈ってくれた高校生、現地に向かい、学校造りから入学する子供たちの調査、帰国後は入学する生徒の制服、カバン、ノート作りを積極的に取り組んでくれている大学生。その他にも大勢のみなさんから沢山のあたたかい気持ちが届けられています。

     

     

     

     その一人一人の尊い気持ちがこのプロジェクトの底力となって支えてくれています。想いはあっても一人の力では何も出来ません。現地でもタイジュールが中心となって運営委員会を立ち上げ、より充実した学校にするために頑張っています。

    そして現在は学校造りから村作りが始まっています。 

     ここで学んだ生徒が働ける環境をつくる、村を豊かにすることが子供たちの未来を開きます。

     

     

     どうぞ、今後供みなさまのあたたかなお力添えをいただけますよう、宜しくお願い致します。

     

     

                                                          NPO法人バングラハート

                                                             代表 小笠原一博

     
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    おかげさまで大勢のみなさんのご協力をいただき、2015年1月、開校となりました。今日も30人の元気な子供たちが目を輝かせ通ってきています。そして給食も大喜びで食べています。

                                               タイジュールと小笠原